経営まとめ
企業
企業の目的 … 顧客の創造。企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
マーケティング … 顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすること。(顧客の欲求からスタートする)
イノベーション … 人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすこと。(新しい満足を生み出す)
利益が持つ四つの機能 … 1.成果の判定基準、2.リスクに対する保険、3.より良い労働環境を生む原資、4.社会的サービスと満足をもたらす原資
事業
われわれの事業は何か … 出発点は一つしかない。顧客である。顧客によって事業は定義される。
顧客は誰か … ほとんどの事業が少なくとも二種類の顧客を持つ。(最終利用者、小売店、卸売業者)
顧客は何を買うか … キャデラックを輸送手段として買うのか、それともステータスシンボルとして買うのか。
われわれの事業はどうあるべきか … 現在の事業を修正し、延長し、発展させることが狙い。(予測される変化に適応するための問い)
経営
経営の原則 … 売上を最大に、経費を最小に。値決めは経営。
キャッシュベースで経営する。
・ダム経営
筋肉質の経営に徹する
・固定費の増加を警戒する
・投機は行わない
・当座買いの精神
完璧主義を貫く
採算の向上を支える
透明な経営を行う
競争
競争とは … 利益をめぐる攻防であり、業界が生み出す価値の分配をめるぐ駆け引き。
競争の目的 … 利益をあげること。価格-コスト=利益
競争優位 … 低いコストで事業を運営しているか、高い価格を課しているか、その両方。
五つの競争要因(ファイブフォース) … 業界の収益性の決定要因を分析することで、業界の平均的な価格とコストが分かる
活動の集合(バリューチェーン) … 活動における違いを分析することで、相対的な価格とコストが分かる。コストや価格の違いは、企業活動の差から生じる。企業活動には、価値創造活動とコスト発生活動がある。
戦略
競争戦略とは … 他社とは異なる独自の筋道を選ぶこと。ポジショニング。
価値創造 … 戦略の核。(特徴のある価値提案+特別に調整されたバリューチェーン)
トレードオフ … 何をやらないかを選択する。ターゲット顧客のニーズをよりよく応えるため、ほかの顧客に対してノーと言う。
適合性 … バリューチェーン内の活動を相互に高め合う。
継続性 … 企業のアイデンティティを強化する。ブランドや評判、顧客との関係を築く。
優れた戦略の五つの条件
1.独自の価値提案
自ら選んだ顧客層に特徴ある価値を適切な価格で提供する。
2.特別に調整されたバリューチェーン
独自の価値提案を実現するのに最も適した一連の活動は、ライバル企業の行う活動と異なる。
3.競合企業とは異なるトレードオフ
自社の価値を最も効率的、効果的に実現するために、やらないことをはっきり定めている。
4.バリューチェーン全体にわたる適合性
自社が行う活動は、お互いに価値を高めている。
5.長期的な継続性
組織が得意なことに磨きをかけ、活動の調整、トレードオフ、適合性を促すことができる十分な安定性が、戦略の核にある。
経営者の名言
ドラッカー「企業家は、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する」
ドラッカー「利益は備えであり、投資費用であり、事業の有効性を測る物差しである」
ドラッカー「顧客が唯一の源泉」
小倉昌男「サービスが先、利益は後」
小倉昌男「事業効率ではなく需要があるかどうか」
松下幸之助「経営というのは、天地自然の理に従い、世間、大衆の声を聞き、社内の衆知を集めて、なすべきことを行っていけば、必ず成功するものである。」
松下幸之助「好景気よし、不景気なおよし」
柳井正「店は客のためにあり、店員とともに栄える」
柳井正「作った商品をいかに売るかではなく、売れる商品をいかに早く特定し、作るかに業務の焦点を合わせる」
鈴木敏文「楽のあとに成長はなし」
スティーブ・ジョブス「お金が目当てで会社を始めて成功させた人を見たことがない」