ノラプログラマーの技術メモ

ネットで調べても出てこなかった情報を載せていきたい技術系ブログ。

ベイシック・ミステイクス(認知の歪み)まとめ

「人間は意味を離れて生きることはできない。我々は現実を常に、我々がそれに与える意味を通じて経験するのである」(アルフレッド・アドラー

人間は出来事を客観的に把握するのではなく、主観的に意味づけて経験に結び付けている。

この主観的に意味づけられた、自分自身や世界などに対するその人特有のものの見方・価値観を私的論理と呼び、私的論理が著しく歪んだものを「ベーシックミステイクス」と呼ぶ。

ベーシックミステイクスには、次のような種類がある。

決めつけ

事実ではなく可能性でしかないのに、レッテルを貼ってしまう。
例:飲食業はブラックだ。

事実はそうではないのに、決めつける。
例:友人Aさんが自分に少し冷たくしたことだけで、「Aさんが自分の悪口を言っている」と決めつける

誇張

ほんの1回、もしくは数回のレアケースを、何倍にも増幅して認識してしまう。
例:いつも失敗する

誇張した表現を用いる。
例:1人の友人Bさんと喧嘩して、一度無視されただけなのに、「いつも、みんなに、どこでも私は無視される」と誇張する。

過度の一般化

ある一部分の問題であるのに、全体の問題と思い込む。
例:彼女は今日挨拶をしてくれなかった、きっと私を嫌っているに違いない。

あることがうまくいかなかったら、別のこともうまくいかないと思い込んでしまう。
例:仕事上で失敗したことで、家庭でもうまくいかないと受け止めてしまう。

純化

完璧もしくは満点でなければ、まったく意味や価値がないと切り捨てる。
例:あいつは使えない。

「100か0発想」に基づき50~60の出来栄えならば「0に等しい」と割り切ってしまう。
例:絵を描く際、一部が失敗しただけなのに、「この絵はまったくの駄作」と割り切ってしまう。

見落とし

物事の一側面だけを見て、ほかの面に気づかない。
例:私は話下手だから営業に向いていない。

応援してくれる人がいるのに、その人たちを顧みることをせず、みんな敵と見なしてしまう。
例:自分の意見に賛成してくれた人がいたのに、反対した人が多いと、「皆が反対した」という信念を強める。

誤った価値観

非建設的な価値観で物事をとらえる。
例:仕事なんかくだらない。

「こんなに失敗ばかりしてみんなから無視される自分は生きる価値がない」とわが身を滅ぼそうとする。
例:恋人に振られたからといって、自分が生きるに値しないと思い、自殺を考えてしまう。

例題

母「いつもゲームばかりして!いい加減やめなさい!」(決めつけ・誇張)
↑本当にいつもでしょうか?宿題やお手伝いしている時もありますよね?

子「ぼくだけじゃない!みんなやってるよ!」(過度の一般化)
↑みんなって誰でしょう?2~3人しか名前が出ませんよね?

母「ゲームばかりしてるとロクな大人にならないよ!」(誤った価値観)
↑ゲームばかりしてるロクな大人もいますよね?