シェヴルールの振子による誘導自己暗示
誘導自己暗示の実験
これはシェヴルールのおこなった振子による実験である。
本実験を試みれば、思考には、それ自体を行動に変形させてしまう力がそなわっていることを知ることができる。
用意するもの
- 白紙
- 棒
- 木綿糸
- 重いボタン
白紙の上に円を描く。そして中心点で直角に交差する二本の直線ABとCDを引く。
ダウンロード
※A4用紙に印刷できるデータを用意した
次に棒の一端に25cmほどの木綿糸を結び、その木綿糸の下端に、ボタンをくくりつける。
実験方法
- 紙をテーブルの上に置く
- ボタンがちょうど中心点Oの真上に垂れ下がるように小型釣竿を持つ
- 目を直線ABに向け、一端から他端へ視線で追ってゆく
- 直線のことだけ考えると、やがてボタンは考えている通り、直線に沿って揺れ始める
※直線CDに注意すればボタンは縦に揺れ、円周をぐるぐると視線で追えばボタンは回転する
試しに直線ABについて考え、揺れたあと、中心点Oのことを考えボタンを静止させてみた。
シェヴルールの振子による誘導自己暗示
結論
線のことを考えていると、その考えが無意識の中へ入り込み、やがて実現される。
無意識は自動的に、腕や手の神経や筋肉を通じて、考えを実現するのである。
これが誘導自己暗示の仕組みなのだ。